ずっと探していた演奏
昔の恋人に会った感覚っていうのはこんなようなものなんでしょうか?ずっと探していた曲の、ずっと探していたあの演奏のCDを見つけることができました。組曲「ドラゴンクエストI」と「II」のセット、演奏はともに東京弦楽合奏団、録音もともに1986年です。
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ずいぶん昔になりますが、京都市交響楽団による(指揮はすぎやまさん自身による)ドラゴンクエスト7の演奏会の時、CD販売会があったのですが、担当の方に聞いてみてもこの演奏録音のことを知らなかったようなのでがっかりした記憶があります。
ですが、このような形で復活販売していたのですね。とてもうれしいです。
この演奏、もう20年位前になりますか。私は近くにあったレンタルCD屋さんで借りてテープに録音し、それこそ何度も聞いたものです。そして、そのテープ、いまだに消さずに残していたり。
このディスクでの編曲は、後年に発売されるロンドンフィルハーモニーとの録音とは大分違います。ロンドンフィルとの演奏はこちら。
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「I」の組曲について比較します。
まず、編成が全然違います。
東京弦楽合奏団のものは小編成です。弦5部(4部?8+2+2+1)+ホルン4人トランペット2人打楽器1人。木管楽器はありません。
それに対し、ロンドンフィルのほうは、セッションでの写真を見たことがあるのですが、確か標準的な2管編成(シューマンとかブラームスの交響曲の編成。)だったかと思います。
曲の構成については「竜王」を除けば変化は無いといえます。「竜王」はロンドンフィル版には少し追加があります。
しかし、オーケストレーションやはりだいぶん違います。
ロンドンフィルの方では木管楽器が追加されているため、全体的により音色が多彩になった印象があります。
しかし、「フィナーレ」については、ホルンのオブリガートやトランペットによるテーマの吹奏など、東京弦楽合奏団のほうが私は好きです。また「戦闘」の荒々しさも東京弦楽合奏団盤のほうが好みかな?楽器があまり多彩ではない分少し単調な気もしますけど。この曲ではホルンが暴れまくります。
小編成による欠点などがあるにもかかわらず、この旧盤、ぜひ聴いてほしいのであります。後年の編曲でも原型は「竜王」を除けば全く変わってないし、完成されている領域が既にここにあるのです。
「II」の組曲は...もう別もんです。
ロンドンフィルのほうはやはりフルオーケストラでやっています。曲構成もだいぶん改訂がありまして、ロンドンフィル盤のほうはより洗練されている印象です。
しかし、旧盤は、例えば「Love song 探して」「この道わが旅」などはポップスのアレンジとなっていて、これらの曲はこっちの方が良いな、とも思うのです。
「II」の編曲はたびたび変わっているようでして、少なくとも私が持っているライブ盤ではまた別の編曲が用意されていました。
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この東京弦楽合奏団版も、ぜひ聴いてほしいのであります。
今日、ブックオフで見つけまして、思わず衝動買いし、これを聴きながら書いていました。久しぶりに聴きましたが、当時感じた印象の通りの演奏で懐かしく、うれしいひと時でした。
PS>都響の録音は知らないですが、ここでもアフィリエイト張らせていただきます。
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発売当初のレーベルもAmazonで見つけちゃったり。
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