電車の中の風景
ある少女が、「運転席の窓を閉められちゃった」と嘆いていたんですね。
いつの時代も運転席越しの席や位置が特等席なのは変わりませんね。
でも、よるやトンネルのおおいくかんでは、ひかりのはんしゃをおさえるため、うんてんせきときゃくしゃのあいだのカーテンをしめているのですよ。あんぜんうんてんのためなのです。じっさいに、うんてんせきは、あかりがついてないでしょう?(なぜ漢字無し?)
先の少女の言を聞いていたのかどうかはわかりませんが、小さな紳士(つまり子供)が、席を立ったんですね。実はその席と運転台の間のカーテンは閉められていないので、前が見えるというわけです。
その小さな紳士はその車両の一番後ろのほうに行ってしまいまして…その少女が、席が空いたことを喜んだことは言うまでもありません。気づいていないのかしら?
ちなみに小さな紳士のほうは後ろの方に行き、ちらりとこちらを見た後、あとはいずこへと見えなくなってしまいました。
ちょっと、暖かく思えたお話でした。