優しい忘却
映画「涼宮ハルヒの消失」のエンディングテーマ「優しい忘却」についてです。
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とてもきれいな「子守唄」です。本当に子守唄として使っても、赤ん坊はおとなしくなるんじゃなかろうか。歌付きのアレンジが3種類、そしてチェロ2台とピアノのアレンジが最後にあります。
歌付きの3種類の中で、どれが好きか、については好みが分かれるところですね。僕は3番目のピアノ-弦合奏のアレンジが一番好きです。1番目のアレンジは健康的すぎる、安定すぎる。
2番目のアレンジは…何度も聴いて慣れるようなことはあってはならない気がする。大事な日に、大切な日にのみ聴くようにしよう。劇場にて最初聴いたときには、「不安」にすら感じました。とても不安定。フレージングは比較的短めにきった印象だった為か、今にも「消えてなくなってしまいそう」な印象すら…「下手」の印象すら持つ人もいたのでは?しかし、これが「消失」前後の有希の切実な想いだったとしたら…そして実際これは彼女の切実な想いを載せた歌だった訳でして…力づくでつかもうとしたら、音も無く壊れてなくなってしまいそう、そんなデリケートな雰囲気の音楽なんだと思うのです。そして、これが劇中における「有希」と完璧に重なります。
この曲をかけると、気のせいでしょうか、僕のオーディオ装置がとっても嬉しそうに鳴ります。私のオーディオ装置も、この曲を「歌う」のが好きなのかな?